がん診療と患者コミュニケーション研究会

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乳がんのお薬についてのアンケート報告

調査主体:株式会社ヴィゴラス・メド
調査機関:マイボイスコム株式会社
調査期間:3月下旬

乳がん患者さん496名に抗がん剤についてのアンケートを実施しました。抗がん剤治療に対する不安や抗がん剤治療の何を知りたいのかお答えいただいた結果をまとめましたので報告いたします。

乳がん治療において、患者は医師からの説明を約57%が受けていたのに対し、薬剤師から説明を受けている割合は23%程度であった。

病院で、医師、薬剤師から抗がん剤(注射)に関する説明を受けましたか。

薬剤師から抗がん剤(注射)に関する説明を受けた、とお答えの方への質問です。

薬剤師から受けた抗がん剤(注射)に関する説明の内容について、満足していますか。

抗がん剤(注射剤)治療において、約26%の患者が効果について、約54%の患者が副作用について不安を抱えており、さらに再発の不安も抱えている。そのため治療期間を完遂するには薬剤師がうまくサポート(治療の目的や効果、副作用などの説明)することが非常に重要であろう。

抗がん剤(注射)での治療について、不安に思うことがあればお答えください。(複数選択可)

9割以上の患者はジェネリックについて知っているにもかかわらず、約半数がジェネリックへの切り替えを望んでいない、考えていない。ジェネリックへの切り替えをあまり望まないのは、日本人の性格・精神構造の根本(変化を望まない、ブランドへの信用・信頼)もあるのかもしれないことがうかがわれる。


あなたはジェネリック薬品をご存じですか。
抗がん剤(注射)を、先発品からジェネリック薬品への
変更が可能な場合、変更を希望したいですか。

多くの患者が医師・薬剤師に勧められるままにジェネリック薬品へ変更している。医師にお任せというところが大きいので、変薬に対して嫌という患者はいない。

「1.変更を希望し、ジェネリック薬品を処方された」と答えた方へ質問です。

あなたが、先発品(注射)からジェネリック薬品(注射)に変更した理由に当てはまるものをお答えください。(複数選択可)
先発品から変更したジェネリック薬品(注射)に、どのくらい満足していますか。最もお気持ちに近いものをお選びください。

ジェネリック医薬品(注射)を処方された経験のある患者で治療開始前に医療従事者からジェネリック医薬品の説明を受けたのは約3程度。残りの説明を受けなかった患者7割のうち、約3/4が説明を希望している(47名/63名)。説明を受けなかった患者は、値段、効果、副作用、およびジェネリック薬品と先発品との違いについて関心が高い。

ジェネリック薬品(注射)で治療を始める際に、医師や薬剤師からジェネリック薬品(注射)についての説明を受けましたか。

「説明はなかったが、説明を希望する」と答えた方へ質問です。

薬剤師から説明を受けたいのは、どんな内容ですか。(複数選択可)

文責:がん診療と患者コミュニケーション研究会

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乳がん患者における抗がん剤の使用に関するアンケート調査